先日、中学校の体育の先生対象に
『スポーツ障害の予防』
についてお話をさせていただきました。
そのとき、先生方から出てきたお話。
体育祭の練習なんかのとき、整列して
『まえに~~~ ならえ!』
ってやりますよね?
そう、あの両手を肩の高さまで上げる動作。
あの動作のとき、多くの生徒さんがどうしても
頭が“グラ”っとしちゃうんだそうです。
『グラグラうごくなぁ~!!』
そう言っても
“グラッ”
何でだろう????
というお話です。
さて、ここで質問です。
『前に習え』のように私たちが肩の高さまで両手を上げるとき
最初に働く筋肉ってどこでしょう???
肩の筋肉?
腕の筋肉???
両手を肩の高さまで上げる主動作筋は『三角筋』
その三角筋の収縮に先立って、カラダを安定させるために
様々な筋肉が無意識の調整をしています。
その最たるものが『腹横筋』
腹横筋は三角筋の収縮の30ms前に収縮することが
確認されています。
腕の重さは、体重60㎏の人で2~3k。
中学生でもきっと2kくらいはあるのかな?
両腕で約4k。
『前に習え』と言う動作は、この4kの腕の重さ分
重心が前方に移動する動きになります。
この4kの腕を支えて、体幹を安定させ、
“グラっ”としないように無意識に働いているのが
『腹横筋』
というわけで、最初に働くのは『腹横筋』です。
あっ、、
下腿三頭筋とかもあるから、厳密に最初って訳では
ないのでしょうが、
少なくとも、主動作筋である三角筋の収縮のまえに
腹横筋は無意識に働き、体幹を安定させます。
この腹横筋の収縮が遅れると、腕を上げる際、
バランスをとるために重心を後に移動させたり
一旦前方にバランスを崩したりするので
頭が“グラっ”となってしまうわけです。
でも、この働きは無意識の働きなので、
子ども達がどんなに意識的に“グラっ”としないように
頑張ってみても、難しいということになります。
では、どうするか?
私たちは、この地球という重力環境下に生まれてきて
寝返り⇒腹這い⇒ハイハイ⇒お座り⇒高這い
⇒つかまり立ち⇒立ち上がり⇒歩く
という一連の発育・発達過程に沿って
この無意識の調整機構を身につけ・洗練させてきました。
ということは、
『前に習え』で“グラっ”としないようにするには
『動くな~~~!!』
って怒鳴るより、もう一度ハイハイに戻ったほうが
賢明って分けです。
モチロン、いまさら『ハイハイ』もなんなので、
その要素を盛り込んだエクササイズ。
随時紹介していきます。
